16日、第55回西中学校卒業証書授与式を挙行しました。コロナ予防のため、会場や式の内容を工夫して行いました。
2か月間の休校から始まった令和2年度、初めてのことばかりで戸惑いもあったと思いますが、西中の最高学年として憧れの存在であり続けてくれた3年生でした。
代表者が卒業証書を受け取った後、生徒会長が「別れの言葉」として卒業を迎えた今の思いを語りました。
「冬の寒さも和らぎ、春の日差しに満ち溢れる季節になりました。本日は校長先生をはじめ、先生方、保護者の皆様に見守られながら卒業できますことを、心より嬉しく思います。」
別れの言葉では、コロナウィルスのために変わってしまった学校生活のことにも触れていました。
「2年生の3月、僕たちの生活は一変しました。数カ月に及ぶ登校自粛。仲間と直接会うこともままならない日が続きました。
そして実感のないまま3年生に。僕たちの大切な日々が少なくなっていきました。待ちに待った学校生活は、今までと全く違うものでした。すべてが制限され、思うようにいかない毎日。
しかしそれは、僕たちに、たくさんのことを気づかせてくれました。登校し友達に会えた時、直接話せた時、初めて実感できた「友」という存在の大切さ。授業の中で、先生方と直接言葉を交わせるうれしさ。そして、人と人とのつながりの大切さを、コロナを通して、僕たちは学ぶことができたと思います。」
そして、こう締めくくりました。
「周りを見渡せば、たくさんの仲間がいます。そんなみんなとも、ここで会えるのは今日で最後なのですね。たわいもない話ができるのも、ふざけて笑い合えるのも。しかし、僕たちの中でずっと続いていくものもあります。それは、思い出です。仲間と過ごした思い出は、大人になっても、きっとずっと心の中にあるでしょう。これから先、悲しいこと、寂しいことがあった時、きっと今のみんなの笑顔が支えてくれます。(中略)
これから離れ離れになるけれど、いつかまたきっと会えると信じています。だから今は、笑顔でさよならしよう。
また逢う日まで、僕たちはそれぞれの場所で精一杯頑張ります。
3年間、本当にありがとうございました。」
仲間とともに自分の力を精一杯伸ばしてきた3年生の顔は輝いていました。
3年生のみなさん、保護者の皆さま、ご卒業おめでとうございます。