16日(木)、給食の時間の放送です。「図書・放送委員会からのお知らせです。今日の昼休み、図書室で読み聞かせをします。本の題名は・・・。ぜひ、図書室に来てください。」(所々省略あり)
今年度、児童会の図書・放送委員会の願いは、みんながもっと図書室に来てほしい!
コロナ禍には、自由に図書室に出入りすることが制限され、学級単位で利用することが余儀なくされました。よって、図書室には、学級で行くものだという習慣が染みついて、休み時間に個人で図書室に足を運ぶという人はめっきり少なくなってしまっているのがアフターコロナになった今でも見られている現状です。
それを変えていきたいという思いが、先の願いとなっているわけです。
そこで、今回取り組み始めたのは、 ❝図書・放送委員会の子供たちが、読み聞かせをしよう。❞ ということです。
日頃、読み聞かせは、教職員や地域の方、そして、図書司書等の大人が子供たちにしています。読み聞かせの時は、読み聞かせの本の近くに集まり、静かに聞き入っている子供たちです。そして、読み聞かせを楽しみにしています。そんな様子を、大人がではなく、子供たち自身が作り出して、図書室に足を運ぶ人が少しでも多くなるようにしたい。
自分たちで自分たちの生活文化を創り上げていこうとする取り組みです。
実は、冒頭に書いた放送で話した内容には続きがあり、あらすじを最初のさわり程度、伝えています。そして、「続きは図書室で・・・。」と、図書室への行こうとする興味をかき立てる粋な演出までされています。
さて、昼休み、図書室の様子は?というと、低学年の子を中心に、中学年も高学年の子も、畳スペースに集まります。(この畳スペース、ゆったりするのにとってもいい場所⁉)
そして、読み聞かせの始まりです。二人の委員会の子が、両端から本を支え持ち、しっかりと開いて見えやすくしています。
読み始めると、聴き手の
視線がぐっと集中します。
読み手の声だけが響く、
落ち着いた心地よい空間が広がります。
読み終わると、読み手も顔を上げ、思わず笑顔に!
読み聞かせるという緊張から解放され、ホッとできるようになった瞬間とでも言いましょうか。読み切った(やり切った)満足感を味わっている状態でしょうか。いずれにしろ、初めての取り組みで、その最初の読み手として立派に読み聞かせ、惜しみない拍手が送られました。
取り組みは今後も続きます。次回も楽しみになるような素晴らしい取り組みが始まりました。「みんな! 図書室に来てよ!!」