子供たちの前に、2台(黄色:手前、白色:奥)の派手な車が!
そして、レーシングスーツ姿の2人が車から降りてきた。 
学校という場に、あまり似つかないが・・・。何が始まるのか?
実は、地域の教育資源の発掘・活用として、キャリア教育(生き方学習)を、6年生が行います。
講師は、町内にお住いの女性ラリードライバーである兼松由奈さんとカヤバ(株)の社員でラリードライバーの石黒一暢さん。カヤバモータースポーツ部とTEAM KANEMATSUのご協力によるもので、「夢教室」と題して行われます。
尚、講師の一人、兼松さんは山之上小学校の卒業生です。
ラリーというモータースポーツ自体、子供たちの生活において、身近にあるというわけではありません。子供たちが知っているモータースポーツはF1ぐらいしかありません。だから、まずは、ラリーという競技等の理解から始まります。
迫力満点の映像に見入る。
所々で、選択式クイズも!
問題 「全日本ラリーでは、1回のラリーでどれくらいは知るでしょうか? A:100km、B:250km、C:400km」
生活経験や既習事項はないので、完全にヤマ勘で選んで分かれます。 
正解は「C:400km」。美濃加茂市からディズニーランドまで!
という感じで、子供たちは、座学で目と耳に加え、頭(?)と体も使いながら、ラリーという競技やラリードライバーという職業について学びます。
ちなみに、他のクイズでは、
こんな解答が正解です(申し訳ありません、問題は割愛)。
続いて、山之上小を卒業された兼松さんによる講話です。 
小・中・高校の学生の頃のご自身の話から、現在に至るまで。
・おとなしくどちらかと言えば、マイナス思考で、将来の夢は、今とは全く違う職業を考えていた。
・車と出会い(=運転免許を取得後)、それまでとは視界がぐんと広がり、良い意味で自分を解放。
・車(運転)への興味(=好き!)から、モータースポーツの世界へ飛び込むもうまくできない。
・でも、あきらなかった。好きだったから練習方法、運転技能以外の力等、工夫し続けた。
・その中で学んだ。「才能より、続けること」「夢は一人じゃかなえられない」
だから、今、自分が大切にしていることを、夢に近づく手段として、子供たちへのメッセージにしていただいています。


一言一言に、経験に基づいた思いが込められているので、すうっと聴いている者の心に染み入ってきます。ご本人が「素直な思いを伝えた。」とおっしゃられていますが、まさにその思いが感じ取られ、聞いていて心地よさをも感じられます。
生き方を学ぶにふさわしく、兼松さんへの興味も増しています。
最後は、なんと乗車体験!

普通車とは全く違う内装!
車内はもちろん車外にまで装備が設置されていて、最重要視されているのは安全性であることまで確認することができました。車の運転をすることは、まだまだ先のことになりますが、子供たちにとっては魅力を持つとともに、職業を知る機会の一つになったことは確かです。
兼松由奈さん、石黒一暢さんをはじめ、カヤバモータースポーツ部、TEAM KANEMATSUの皆さん、大変価値ある学習の機会をありがとうございます。
美濃加茂市立山之上小学校 
