体育館で、3年生と1,2年生が向き合っています。
何が始まるのでしょう?
実は、3年生が、1,2年生に対して、白隠禅師がどういう人か紹介をしています。
山之上小学校では、ふるさと学習の中で、郷土の偉人として白隠禅師の学習を3年生から始めています。さらに、その学び等から自分の思いを言葉にして書道展を、毎年、開催しています。(今年度は、1月25日(土)ふるさと学習発表会の会場に掲示)
書道展では全校児童が書いたものを掲示しますので、白隠禅師の学習をしない1,2年生は、3年生からどういう人か紹介をしてもらうことで、白隠禅師を知ることになるのです。
3年生による白隠禅師の紹介にパターン化されたお決まりのもの(いわゆる例年通りのもの)はありません。自分たちが学習して理解したこと、印象に残ったこと、伝えたいことを考え、紹介方法も自分たちで創り上げます。
それが、今年度は劇による方法での紹介になります。
まずは、白隠禅師の幼少時代の出来事です。
「地獄に行きたくない。」
入浴時のフラッシュバックが、お坊さんを志すきっかけになりました。
次に、山之上での出来事
座禅岩での修行や村人との関わり
イスの上に立って、岩の上にいるように見せかける工夫があります。
さみしい別れの場面では、コミカルさも取り入れます。
ふるさと(静岡県)へ戻った後の白隠さんの活躍も紹介
日本中を歩いて、教えを広め、お弟子さんをたくさん生み出したこと
白隠禅師が歩いた距離を、日本とアメリカの距離に例えます。
そして、禅画を描いて、人々に教えをわかりやすくしたこと
これまでに、鬼飛山登山や文化の森学習等で学んだことを、見事に表現しました。
1,2年生も静かに食い入るように見ています。このような姿をつくり出したのも、3年生全員が真剣な姿勢で演じきる役者ぶりがあり、その根底には「(1,2年生に)伝えたい」というしっかりとした信念があることがよくわかります。
劇終了後、 1,2年生が
感想を3年生に伝えます。
「白隠さんがよく分かった。」「教えてくれて、ありがとう。」