児童の様子

<連日更新中>好きな本を探し出そう大作戦 ~図書・放送委員会の取組~

 夏休みが終わって1週間、朝活動の時間に図書・放送委員が動きます。

「みんなが、図書室に来て素敵な本と出会ってほしい。そして、1冊の本を、じっくり最後まで読んでほしい。」という願いが、委員から各教室で語られ、今週から取り組みが始まりました。

 

普段は、本を借りたいとき、借りた本を返すとき、カウンターをはさんで当番の委員さんにバーコードを読み取る手続きをする・してもらうだけです。また、来室は、週1回ぐらいのペースで、学級ごとに図書室へ行き、本の貸し借りをしていますが、昼休みに個人で来室するのは、多く人がいるわけではありません。

そんな現状を少しでも変えたいとの思いから、委員会が動きました。

 

次のような取組内容・方法等です。

本を返却した時に、借りた本の感想を委員に伝える(感想を聞いた委員から問い返しの聞き取りがあり、会話のキャッチボールをします)と、パズルのピースが1つもらえます。そのピースを学級のみんなで集め、パズルを完成させます。そして、教えてもらった感想を委員自身の思いも一緒に、翌日、委員が給食時に全校へ放送します。パズルを完成させようというゲーム性を用いて来室者数の増加を、感想を伝えることでじっくり最後まで読むことを、委員が全校へ放送することで仲間への興味付けを、そんな動きから、自分の好きな本が見つけられるようにと・・・。

 

取組初日の9日(月) 

 最初は返却の人で行列が!

ー(翌日の給食時に)放送した感想等ー

2年生の子が、『アザラシのマニュー』という本を読んだ感想です。「お母さんが、この本の最後に一緒に泳いで北極に行き、別れるというところが悲しかったです。」

この感想を聞いて、(図書委員の)わたしは、「自分は、最初、絵本にはうれしくて面白いお話が多いなっと思っていましたが、このように悲しいこともあるのだなっと思いました。」

 

10日(火) 

ー(翌日の給食時に)放送した感想等ー

6年生の子が、『ナイチンゲール』という本を読んだ感想です。「親に否定されながらも、看護師になり、たくさんの兵士を弱音を吐かずに治療しているところがすごいと思いました。」

この感想を聞いて、(図書委員の)わたしは、「自分もたくさん伝記を読みたいと思いました。」

 

11日(水)ロング昼休みだから、入れ替わりで来室者有り。   

  

本日現在のパズルの完成状況 ※上段左から1,2,3年の順、下段左から4,5,6年の順

ー(翌日の給食時に)放送した感想等ー

6年生の子が、『むらさきの本』という本を読んだ感想です。「怖い話がたくさんのっていて、お気に入りの話が『むらさきのかがみ』という話がおもしろかったそうです。」

この感想を聞いて、(図書委員の)わたしは、「こわい話でも読んでいればこわくないんだと思いました。この本を借りてみようと思いました。」

 

12日(木)                ー(翌日の給食時に)放送した感想等ー

4年生の子が、『千と千尋の神隠し』という本を読んだ感想です。「ジブリシリーズを3冊借りて一番面白かったのがこの本で、特に油屋に入ったところがおもしろかったそうです。」

この感想を聞いて、(図書委員の)わたしは、「まだジブリシリーズをあまり読んだことが無いから、わたしも気になったので読んでみようと思いました。」

 

13日(金)  今日も盛況の図書室、委員は大忙し。

  返却する際には、

  多くの子が感想を

  感想を伝えます。

 通常の返却・貸出業務のみならず、相談にも乗ります。

来週も取り組みは続きます。

ー放送した感想等ー

3年生の子が、「あらしのよるに」という本を読んだ感想です。「オオカミとやぎが食べ合うのではなく、仲良くなるということがおもしろかったそうです。」

この感想を聞いてわたしは、「どうしてオオカミがやぎを食べないかが気になりました。」

 

17日(火)  そろそろパズル完成の準備が本格的に!

 今日も、感想を委員に

 伝える人が続きます。

ー放送した感想等ー

3年生の子が、「松井秀喜」という本を読んだ感想です。「野球の松井秀喜さんは、小さいころお茶目だったけど、たくさん努力して、大会で優勝できてすごいと思ったそうです。」

この感想を聞いてわたしは、「たくさん努力して優勝できていたのが本当にすごいし、努力は報われるんだなと思いました。」

 

18日(水) 

最初に入ってきたのは、図書委員ではなく、返却者(上写真左)。昼休み開始のチャイムが鳴り終わってすぐでした。返却手続きを済ませ、感想を伝えた後、パズルの1ピースを取ります。

その後も、返却者が続き、ついにパズルが完成した学年が出ました。

その時、拍手喝采!   

今後の対応(パズルのピースは無くなったので、シールで対応)の指示がされました。

 パズル完成に関わったタイミングの人たちで、記念写真!

ー放送した感想等ー

6年生の子が、「がんの秘密」という本を読んだ感想です。「主人公のおばあちゃんががんになって、主人公であるその息子ががんについて知るという話です。病気について知ることができてよかったです。」

この感想を聞いてわたしは、「がんや病気のことをよく知ることができていいと思いました。」

 

19日(木)   いよいよ大詰めを迎え、明日が最終日の取組、

パズル完成の学年が相次ぎ、 

大忙しの委員さん、完成後の対応用紙の作成が間に合わず、急ピッチで仕上げます。うれしい誤算&悲鳴(?)

ー放送した感想等ー

4年生の子が、「はやくちことば」という本を読んだ感想です。「最初は早口言葉が言えなかったけど、本を読んでいるうちに早口言葉を言えるようになった。」

この感想を聞いて、「わたしも早口言葉は苦手なので、その本を読んでみたいと思いました。」

 

20日(金)いよいよ最終日、全学年がパズル完成だといいな!  

この取り組みによって来室機会が増えたからなのかわかりませんが、次の様子が見られ、うれしく思いました。

 「今、ハマっていることに、ピッタリの本を見つけた。」と喜んで借りた女の子

これはひょっとして、社会科か何かの学習がきっかけなのかぁ~。そうだとしたら、うれしいな!

この本は、図書司書の先生が読み聞かせで読んでくれた本! 

読み聞かせで、この本のことを気に入ったのかなぁ~。これもそうだとしたら、うれしいな!!

 

さあ、パズルはどうなったかというと・・・。

全学年(写真上段左から1,2,3年、下段左から4,5,6年)、完成しました。おめでとうございます。好きな本は見つかったかな? (学級でではなく、)個人で図書室に行くことは習慣になったかな? ぜひ、大いに利用しましょう。

忘れてはいけない、上の完成したパズルの様子を見ると、1枚1枚違ったデザインで手作りですね。ここにも委員会の工夫と努力が感じられます。