トキ時の太田小神髄

次代を担う子供達の為に

「校長の立場で今、義務教育への一番心配なことは何か?」と訊かれたら、

「教員を志望する者が、激減している事」と答えます。(志願者倍率は20年前の約1/10になっています)

これは、報道等でもご存じのように「やることが年々増え、帰宅時間も遅いブラックな職場。」というイメージが定着しているからかもしれません。

ご存じない方もみえると思いますが、教員には残業代は出ておりません。(教職調整額と言われている4%は昼休みで軽く相殺されます)

つまり、8:15~16:45の勤務時間以外は、全てサービス残業なわけです。(コロナ対応を含めてです)

そして何よりも、「教員が疲弊していては、児童によい教育ができる訳がありません。」

 

そこで、職員が、効率よく仕事をし、家庭と地域も大切にする訓練をかねて、

半分冗談で、半分本気に、次のような『私定時に帰ります(じゃんけん総選挙)』という企画を行っています。

・じゃんけんで選ばれた者数名は、1ヶ月の間に少なくとも2日間は定時に退校する。

・その分を土日に働いたり、朝早く来たりするようでは本末転倒。

 

教員が「広い視野をもって、元気な笑顔で子ども達と向き合える」よう、

そして、未来を背負っていく子ども達に「先生って楽しそうでいい仕事だな」と思ってもらえるよう、

試行錯誤を繰り返している太田小です。

 

(「校長先生、そこまでブログで書かなくても、、、」と諫めてくれる者が多い、熱意あふれる温かな職員集団であることを申し添えます。)